2003年11月23日。午後9時47分。
15歳10ヶ月17日。シェルは永遠の眠りにつきました。

「シェル、おうちに帰ろうね・・・」
シェルを抱っこしながら家に戻りました。
家に着くと不思議と気丈な私。
お葬式の手配、気が動転していました。
部屋は暖房が入っているにもかかわらず、寒く感じられ
その寒さは苦にならない寒さでした。
「シェル、一緒に寝ようね・・・」
冷たく硬直したシェルの体をさすり、シェルの手を握って朝を迎えました。

   
 
 シェルが16年間愛用したソファー。
 お気に入りの場所で眠るシェル。
 早朝の陽射しを浴びて
 いつものように「ワンワン!お腹空いたよ」
 って催促するように・・・
 目を覚ますかのように・・・
 穏やかな寝顔でした。



24日。葬儀社からお経をあげに来て下さり、お葬式の打ち合わせ。
その後シェルは大きな箱に入りました。
夕方、えつこママさん・パンママさん・ミルクさん・チップのママさん・tomodogsさん
ロッキーくんのお母さん・伊藤さんからお花が届きました。
思いもかけないお花にビックリ。
お花が届くたびに「シェル、よかったね・・・」涙で語りかける私。
皆さんの気持ち、感謝で胸が一杯になりました。
シェルと最期の夜・・・お通夜・・・
実家の父母、友達が来てくれました。
シェルを囲んで話は尽きませんでした。

25日。シェルとお別れの日・・・
涙に明け暮れて、放心状態の私。
いつもシェルとお出かけする時は勝手口から出入りしていました。
玄関から出してあげよう・・・とも思いましたが
お出かけする度に、勝手口に突進のシェル。
連れてって〜ワンワン♪
だから・・・シェル・・・勝手口からでいいよね・・・。
シェルが入った大きな箱を持ち上げ、勝手口から車へ・・・
何もかもが居たたまれない気持ちです。
葬儀社までの道のり、シェルと最期のドライブ・・・
シェルと私の指定席・・・
シェルを両手でしっかり支えながら・・・号泣しました。

午前10時。シェルは荼毘に付されました。
シェルの体が火葬され、扉が閉まる音・・・
「シェル・・・・・・シェッちゃん・・・シェッちゃん・・・」
恐れていた瞬間。言葉に出来ない悲しみに襲われました。
お骨があがる数時間。
胸が苦しくて張り裂けそうな時間。
お昼に何か口にいれよう・・・と入ったお店で、一目をはばからず涙しました。
涙を止めることができないのです。

午後2時。
寝姿のシェルの遺骨。
フカフカの毛も顔も姿もありません。もうシェルをこの目で見る事は出来ません。
シェルの遺骨は老犬にもかかわらず、とてもしっかりとしたものでした。
骨もスカスカになっておらず、歯もそのまま残っていました。
16歳とは思えない立派な遺骨に葬儀社の人も驚いた様子。
遺骨は残す所無く、すべて骨壷に入れました。
冷たく、小さくなったシェル・・・
私の胸でしっかり抱きしめながら家に戻りました。

家に着くとお花が届きました。
レディのママさん・むにさん・ヤマトパパさん、ママさん・がんばるワンさん・ふみネーさん・かぼすさん
ご近所の皆さん、友達、親戚縁者の皆さん、どうも有難う御座いました。
お菓子も沢山頂きました。みやちゃんからもお菓子の詰め合わせを頂きました。
「シェッちゃんはお花やお菓子が大好きだったね。いつもクンクンしていたね。よかったね・・・」
この日は私達夫婦の結婚記念日。
記念のキャンドルを燃やす事も無く、それすら忘れるほど、悲しい一日でした。

シェルがお星様になり初七日。
ここ数日、まるで夢遊病者のような私。
心に大きな穴がぽっかり開いた喪失感。
いたたまれない気持ちで日々生きていました。
涙は枯れることがありません。

ラッキーママさんから百合のお花が届きました。
その数日後、tomoさんからクリスマスバージョンのお花が届きました。
今年はクリスマスはしていない我が家。
「シェッちゃん、よかったね。tomoさんがクリスマスしてくれたよ」



ユカさんから温まって下さいと韓国のヨモギ茶・小物入れが届きました。
小物入れにはシェルの「身代わりお守り」を入れることにしました。
これからずっと、何処へ行くにも、シェルと一緒です。
お守りにはシェルの犬歯が入っています。
そしてシェルの写真も一緒に私のバッグに、たえず身に付けています。
いつも一緒、そう思うとシェルを感じられ安堵感に浸れるのです。

tenさんからシェルちゃんの傍に置いて下さい。と飾り皿のプレゼントがありました。
わざわざシェルの為に焼いて下さりました。
あどけない、情けないシェルの表情。tenさんの心遣いに・・・涙。
ミルクさんからシェルの肖像画をプレゼントして貰いました。
まるで写真のような出来栄え、シェルの表情も生き生きしています。
飾り皿・肖像画。大切に飾らせて頂きました。
ありがとう御座いました。



2004年、1月。
いつの間にか新年を迎え、時の流れの速さに戸惑いながらの毎日。
シェルと一緒にロンシャンちゃんに会いに行ってきました。
頑張っているロンシャンちゃんに会いたい。気分転換。安らぎを求めて・・・
ロンシャンちゃんを囲んで温かい時間。とても癒されました。



 お正月のシェル。
 財布を忘れてもシェルは忘れません。
 私のバックにはシェル。
 心にはシェルが居ます。
 何処へ行くにもシェルと一緒です。







沢山のお花に囲まれたシェル・・・
シェルも喜んでいると思います。
私も主人も綺麗なお花にどれだけ癒されたことか・・・
本当に感謝しています。有難う御座いました。

四十九日。そしてシェルの誕生日。
シェルへお花が届きました。
むにさん、ヤマトママさん、えつこママさん、かぼすさん、親戚縁者の皆さん、有難う御座いました。
ミルクさんからお菓子「シェルレーヌ」有難う御座いました。



シェルは私が天に召されるまで傍にいます。
四十九日を期に、主人にシェルの居場所を作って貰いました。
西向きに手を合わせられる綺麗な場所。
お花・シェルの好物に囲まれてシェルはいます。

朝起きると真っ先に「シェルおはよう〜」
「お外は寒いよ〜〜」「お外はいいお天気だよ〜〜」
シェルに話しかけて一日が始まる毎日。これからもずっとこんな朝。

「シェルおやすみ〜寝んねするよ〜〜」
いつもと変わらず朝も昼も夜もシェルとお話ししています。
ご本尊さまがシェルを守って下さっています。

冷たくザラザラしたシェルの骨壷・・・
最近、温かく感じられるようになりました。
シェルの温もりを感じて一日何度もナデナデしています。

家の中、車の中、あらゆる場所にシェルの毛があります。出てきます。
一本、一本、貴重な毛。
涙しながら大切に桐箱に入れています。
シェルの匂いのする物、残しておきたい。嗅ぎたい。
すべて圧縮袋で密閉しました。
この場所に、シェルの傍に置いてあります。